憧れの設備ディスポーザーとは?
最近のマンションでは標準的な設備となってきた「ディスポーザー」。毎日料理をしている人にとっては便利で憧れの機能だと思います。マンション購入の判断材料にしている方も多いのではないでしょうか。私自身も憧れの機能なのですが、実際に使った事はないので、今日はこの「ディスポーザー」について調べてみようと思います。
ディスポーザーとは、料理をする際に出る生ごみを粉砕する機械です。シンクの下に機械を設置出来るので場所も取らず、生ごみを直接捨てる事も出来るのでとても便利とされています。生ごみがシンクに溜まってしまう事もなくなるので、生ごみの嫌な臭いがなくなる点や、衛生面においても安心になります。
ディスポーザーは各メーカーによって機能や処理音などは異なるようですが、大まかな処理の流れとしては、1水を流しながら生ゴミを投入する、2ふたを閉める、3スイッチを入れて粉砕する、といった流れになります。
ディスポーザーは希望したらすべてのマンションで設置が出来る訳ではなく、設置するには、排水処理施設の併設が原則になっているようです。粉砕された排水はマンションに設置された処理施設に流され、流されたゴミは物理的に分解され、その後さらに微生物によって分解処理され、公共下水道に流されます。
ディスポーザーのそれぞれの決め事は各自自体によって異なる様ですが、例えば東京23区の場合は届出が必要で、日本下水道協会が認定した商品しか使うことが出来ないという事です。
ディスポーザーのメリットとしては、生ゴミの嫌な臭いがなくなる、ゴミ出しが簡単になる、害虫の被害を抑える事が出来るという点が挙げられます。特に夏場に魚などを調理する時は、ゴミ出しの日を考えて調理するといった苦労もあったと思いますがそれもなくなります。また、夏場ゴミ箱やキッチン周りに設置していた子バエ取りも不要になるかもしれません。
反対にデメリットはというと、動作音が大きい、電気代や水道代がかかる、定期的にメンテナンスが必要、生ゴミでも粉砕できない物もあるという点が挙げられています。
ディスポーザーで生ゴミを粉砕するという事は、シンクの下でミキサーが回っている事と同じような事なので、下の階を気にする必要があるようです。そのため早朝や深夜には使うのを控える必要も出てくるという事です。また、ディスポーザー自体のメンテナンスに加えて、マンションに設置されている処理施設も定期的にメンテナンスが必要になってくるので、ディスポーザーがないマンションと比べると毎月の管理費が高く設定されているようです。また、ディスポーザーでは粉砕できない物もあるようで、硬く繊維質がある物や、貝などの殻、豚骨など太い骨は入れる事が出来ません。その他、輪ゴムやビニールの破片なども詰まりや故障の原因になるようなので、うっかり入ってしまわないように注意が必要です。
このように便利なディスポーザーですが、生ゴミを何でも入れていいわけではないので、慣れるまで注意が必要な設備でもあると思いました。特に中古マンションの購入を検討されている方は、前の住人さんの使い方次第で劣化の進みも早く、すぐに壊れてしまう可能性もあるので、内見の際はディスポーザーの動作もきちんと確認する事が大切だと思います。