資金調達のイロハ
管理人は以前、別の貸金業者で資金調達を担当しておりました。日々の仕事は銀行・ノンバンク回りで財務資料の提出及び説明です。規模も中堅会社でしたので、債権者数も20以上ありました。その中で資金調達で必要だと感じる点をアドヴァイスさせて頂きます。
1.決算
会社の内容を良くするのには一朝一夕にはいきませんが、申告期日を守ることから始めましょう。赤字でも構いませんが、利益が出るようになったら、少額でもいいので税金を払うことです。何故かというと純資産(自己資本)が前年よりも増えるからです。自己資本が少しずつでも積みあがっている会社は印象が大変いいです。自己資本が少ない会社は、代表者からの借入を自己資本に近い勘定と見なされるケースもあるのでいいと思われます。
2.資料の開示
決算書だけではっきり言ってその会社の内容は分かりません。売り上げの分析、経費の分析を自分で行い資料を作成するとプラスです。なぜ、当期の売上が増減したのかその理由、経費が増減したのかその理由を、口頭ではなく、ペーパーにして決算書と一緒に提出する決算説明がおすすめです。財務諸表はBS・PLだけでなく、資金繰表(実績・予定)、役員・従業員数、店舗数、取扱い商品(再度)も附属資料として作成しましょう。
3.タイミング
決算資料は請求される前にアポイントを入れ債権者に届けた方がいいです。上場会社でも決算後1ヶ月程度でプレスリリースします。税理士が忙しいとは思いますが早めに提出しましょう。また、必ず経理担当者任せにせず、代表者が直々に提出し説明するとポイントアップです。
上記の対応を行い、担当者レベルで仲良くなっても、結局その金融機関・会社の方針次第で融資基準が変わりますが継続は力なりです。少しでもお役に立てればと思い記載しました。
不動産担保ローンの審査基準は不動産の評価が大部分を占めますので、信用情報・決算内容・収入に自信がなくても、お気軽にお問合せ下さい。