3畳ワンルームが人気の理由
先日ニュース番組で、最近若者に都心の3畳ワンルームが人気であると特集されていました。
3畳というとたったの5平米ほどしかありません。一般的なお部屋探しといえば、(私の個人的な考えかもしれませんが・・・)圧迫感がなく広々としたお部屋がいいはずであるのに、なぜ、いま3畳ワンルームが人気で空を待つ人が出るほど人気なのか?3畳ワンルームの人気の理由を調べてみようと思います。
まず、いま話題になっている3畳ワンルームの特徴ですが、大きく2パターンあるようです。一つは、3~4.5畳ほどの部屋にロフトがつくパターン、もう一つは、4.5畳ほどの部屋にロフトなしのパターンです。一つめのロフトがつくパターンは、ロフトで布団を敷いて寝る事が出来るよう、出来るだけ天井を高く作るよう工夫されているといいます。以前からロフト付き物件は存在していましたが、ロフトは収納する場所というイメージが強く、そこで寝る事など考えられていないので、夏場は暑い空気がロフトに充満して快適に過ごす事は不可能だと思っていました。わたしが学生のころロフト付き物件を内見に行った際、不動産会社の方が「ロフトは夏場暑くなるのでここでは眠れないですよ」と言われたのを覚えています。
今人気のロフト付き3畳ワンルームでは、エアコンが通常より上の方についているようで、ロフトでの生活も考えた部屋作りになっているように見えました。
また、この3畳ワンルームの共通項として、ミニキッチン、洗濯機置場、シャワールーム、トイレが完備されている点です。昔の3畳一間のアパートといえば、お風呂なし、トイレ共同といった物件が多かったと思いますが、今は水回りがきちんとされているのが特徴のようです。
次に3畳ワンルームが人気な主な理由を挙げてみます。
- 都心で比較的安くお部屋を借りる事ができる
1番の理由は家賃の安さだと思います。安いといっても、3畳のお部屋が約6万~8万円程と部屋の広さからは決して安いとは言えませんが、都心部で少し余裕のあるお部屋と比較したときに安いという事のようです。家賃を抑えたいと思うと、駅から離れた物件か、都心部から離れた物件、水回りがきちんと完備されていないような古アパートになるかと思います。しかし、3畳ワンルームは基本的に利便性の良い駅近にあり、通勤時間を短く、利便性が高い、水回りもきれいな新しい物件に住む事が可能になります。部屋を狭くしてでも、優先したい条件がクリアしているのが、3畳ワンルームという事です。
- 断捨離、ミニマリストという考えの流行
最近では、必要以上に物を持たない生活が流行っています。最低限の持ち物だけで暮らすミニマリストも増えています。また家は寝るスペースがあれば良い、休日は外で遊ぶと言ったライフスタイルが主流になって来ているのが、部屋の広さにこだわらない方が増えてきている要因だと思います。
- インターネット、スマホ、タブレットの普及
インターネットの普及により、スマホやタブレットでデータの所有が出来るようなり、紙媒体が不
要になりました。かさばる雑誌やDVD、CD、ゲームソフトなども家に置いておく必要がなくなりました。そのスペースをカットしたお部屋探しが可能になったことも狭いお部屋が選ばれる理由かもしれません。
ここまで、3畳ワンルームが人気だと思われる理由を見て来ました。家は寝るだけの空間と考えている方々にとっては、無駄のない最適な契約だと思われます。このような理由以外にも、狭い空間の方が落ち着く方や、広いお部屋だと掃除が大変という方、理由もさまざまあるようです。同じく、家賃を安く抑えられる住み方として、シェアハウスもありますが、シェアハウスよりプライバシーが完全に守られるという点も人気の理由だと思います。
私自身物が物を捨てられない性格なので、3畳ワンルームと聞いて、第一印象は「狭くて無理」と思ってしまいましたが、最近の流行りやライフスタイルから見れば、理に適ったお部屋探しなのだとも思えました。