騒音について
4月に入り新生活が始まった方も多いと思いますが、新しい環境の中で隣人とのトラブルとして多いのが騒音の問題です。毎日を過ごす住宅で隣人との関係が悪化するとその分ストレスが溜まることになり快適な生活を送ることが出来ません。今日は、騒音トラブルについて見ていきます。
騒音トラブルとは、隣人や近所の家から聞こえてくる音に悩まされ、その事をきっかけに近所間でトラブルになる事です。騒音トラブルとして良くあるのが、ピアノや楽器を演奏する音、子供の叫び声、足音、ペットの鳴き声等です。また、人それぞれ生活リズムが異なるという点もありますが、夜中に洗濯機の使用や、掃除機をかけるといった生活音も時間帯によっては騒音となりトラブルに発生する可能性があります。
特にマンションやアパートでは壁、天井、床一枚の壁で仕切られた空間になるので、騒音問題が発生しやすくなります。一般的に集合住宅は、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート、鉄骨鉄筋コンクリートという構造で造られていますが、防音性を高めたいのなら、木造より鉄筋コンクリート造を選択するほうが良いという話もあります。しかし、鉄筋コンクリート造も完全に防音という事ではなく、比較すれば音が伝わりにくいといった程度なので、きちんと防音対策をしていない通常のお部屋であれば、騒音トラブルが発生する可能性はあります。
生活音については、その音が「うるさい」のか「気にならない」のか人それぞれ受け取り方は異なります。例えば、子供の泣き声、叫び声にしても、子供のいる家庭、いない家庭で感じ方が変わってくると思います。隣室、上階からの生活音に関しては、どこのマンションにおいてもゼロにすることは不可能であるので、生活をする上で一般的に考えて仕方ないかな?と思ったら目をつぶることも集合住宅で暮らす事を選択したのなら必要な事かもしれません。
反対に、明らかに騒音だと断定できるような場合は、大家さんや管理会社に相談をする事が大切です。深夜に大音量で音楽を聞いたり、テレビをつけたり、大人数でパーティーをして大騒ぎをしているなどが数日続く場合は、大家さんや管理会社に相談をしてみましょう。我慢できずに直接注意に行くと、逆恨みや、その後嫌がらせなどを受ける可能性もあるので、必ず大家さんや管理会社の方を通じて注意をしてもらう事にします。またその際、誰が連絡をしたのかも相手に伝わらないように注意をしてもらう事も大切です。
もしそれでもなかなか治らない場合には、警察や弁護士等に相談してみるのも一つの方法かもしれません。警察に相談をすれば、あまりに異常だと判断された場合、その住人に注意をしてくれる可能性もありますし、弁護士に相談すれば騒音をやめるよう警告を出し、慰謝料の請求も可能となります。
騒音トラブルはいつ巻き込まれるかわからない身近な問題です。今まで何も問題なかったのに、新しい隣人が色々気付く方だとトラブルに発生する可能性があります。また、騒音を出す側としては、自分が音を出しているという意識がない方もいます。近隣との騒音トラブルを避けるためにも、自分自身の生活態度を見直してみる事も大切だと思いました。