不動産担保ローン・融資のご相談は不動産担保ローン株式会社にお任せください。

フリーダイヤル 0120-394-402
無料
お試し仮審査

ブログ

保育園が建てられない理由とは?

2019/06/10 カテゴリ:新米ママさん

待機児童がなかなか減らない問題は継続しており、産休・育休明けからスムーズに職場復帰が出来ないお母さん方もたくさんいらっしゃると思います。本来なら自分の子供を預ける保育園を教育方針や、保育施設の設備状況、自宅からの立地等から希望の保育園に入園させたいはずですが、現状は、入園出来ればどこでもいいというお母さんがほとんどだと言います。

保育園不足については、以前から問題となっていますが、ただ単純に数を増やせば良いという簡単な問題ではなく、保育園を建設するためには細かい基準が多い事が、なかなか保育施設が増えない理由だと言います。保育施設を建築する際に確認が必要となる法内容に、児童福祉法、バリアフリー法、都市計画法、さらに各自治体の条例等をクリアする必要があります。建物自体建築基準法で問題のない建物であっても、保育施設としては使えないといった建物が多いという事になります。

東京都の条例を例にとってみると、「保育園は、100㎡以下の小規模保育園であっても非常口は2か所、原則10m離れた所になければならない」とあるように、建築基準法、児童福祉法よりもかなりハードルの高い条例が定められているようです。その中でも、仮に出入口が2か所あったとしても避難経路が重なっているのはNGで、それぞれが独立した避難経路である事が規定されています。この条件をクリア出来る既存の建物はなかなか見つからないので、保育施設用に新たに建物を新築するしかありません。しかし、特に東京のような都市部では、土地の価格も高く予算的にも難しいため、なかなか保育園が増えないといった問題につながっているようです。

保育園は小さい子供が長時間過ごす場所となるので、安全で過ごしやすい環境でなければいけません。保育園は特殊建築物に該当するため、バリアフリー法が適用となるので、新築する際にバリアフリー化になるよう努めなければいけません。最近では、規模や保育人数によっては法改正によりバリアフリー法を適用しなくても良いという市も出てきたようですが、未だ条例でバリアフリー法を適用する事が定められている市もあり、自治体によって保育園が作りやすい、作りにくいといった事があるようです。

また、保育園がいきなり近隣にできるとなった場合は、近隣住民の意見が二つに分かれる事も保育園が増えない理由の一つでもあります。保育園を探している家庭なら大喜びですし、静かな生活を望んでいる住民の方からは反対の意見が聞かれる事になります。特に日中は子供たちの声が響くようなので、夜勤のお仕事をされている方にとってはお休みが出来ず苦痛になる事が想定されます。このように反対意見が出る事で保育園開園に向けての工事が進まず、いつになっても開園が出来ない、保育園開園の話が流れるといった事になってしまう様です。良い物件が見つかっても近隣の方から反対をされるよう場所であれば、安心して子供を保育出来る環境でもないと思います。

保育園を作るには簡単に行かない理由がいくつもある事がわかりました。空き家や、空地等有効活用されていない物件も多くありますが、そこで保育園事業を始めるにはとても多くの課題があるようです。待機児童はもちろん早く解決してほしい問題ですが、保育園を誘致したくない方の気持ちにも十分耳を傾ける必要があります。近い将来、保育園施設をきちんと選択して預けられるような保育環境が整ってほしいと思います。

 

kodomo

≪ 一覧に戻る