ビジネスホテルとレジャーホテルの稼働率
先日のニュースで「東京都内主要ホテルの2016年上期の平均客室稼働率が低下」という記事がありました。原因は訪日観光客の重要が旺盛で、強気の価格設定が国内宿泊客の利用が減少したとの解説がありました。それでも80%を超える稼働率であり、予約がとりずらい状況は変わりありません。当社の取引先の方で出張に東京に来た際も「〇パホテルの1泊2万円の部屋も予約取れない」と嘆いていらっしゃいました。出張の多いビジネスマンは大変苦労されているようです。
当社の事務所のある隣のビルも昨年までは事務所でしたが、用途変更の改修工事が完了し現在では旅行客向けのカプセルホテルに変身しました。1泊4000円程度で女性専用フロアがあり、東京駅から近いこともあって大きなキャリーケースやバックパックを背負った旅行客が目立つようになりました。このように、一般のビジネスホテル以外にもカプセルホテル、サウナ、レジャーホテル、ネットカフェ、個室ビデオ店、カラオケボックス等が宿泊に利用されるケースが増えてきていると考えられております。
ここで稼働率についてですが、ビジネスホテルの場合には上限を100%ととした数字で表します。客室稼働率は定員数に関係なく宿泊に利用された部屋数を全ての部屋数で割ると算出されます。定員2名の部屋でも1名宿泊利用の場合でも1部屋稼働となります。また、実際には修理、改修工事等で使用できない客室もあることから平均80%を超えると予約が取りづらい状況と言えます。
レジャーホテルは稼働率で計算すると100%を超えます。休憩利用があり、1部屋で一日複数組の利用を見込むことが出来るからです。レジャーホテル業界では回転数という指標を参考にします。30部屋のホテルで1日何組利用されたかという指標です。2回転ならば60組、4回転なら120組という具合です。当然、休憩料金は宿泊と比較すると相当安めに設定されておりますので、ビジネスホテルより利益が出るかというと微妙なところでしょうか。また、レジャーホテルは客室数が小規模な物件が多く、ビジネスホテルのように数百室があるケースはありませんので、効率の面からもビジネスホテルの方がいいのではないかと考えられます。しかし、小規模故に物件の取得価格もそれなりに手頃感がありますので、投資用として人気が高く、オペレーションをプロに委託して所有者はお医者さんや士業の方であるケースも多々あります。
レジャーホテルを購入される場合には売上だけではなく、回転数、一部屋あたりの売上に注目して投資を行っているようです。さらに、運営方法によって売上が左右されますので、現状の売上に対する伸びシロを予測して売買が成立します。現状では一昔前と比較すると同一物件でも割高な価格帯で取引されている模様です。
当社の資金規模ですと、ホテル購入資金のお手伝いは難しいかと存じますが、改修資金や設備導入資金のご用命がありましたらお気軽にお問合せ下さい。
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