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昨日の新聞で「銀行カードローン　多重債務、温床に」との記事がありました。銀行のカードローンは５兆６千億に増加しましたが、消費者金融のキャッシング残高は２兆円に減少しております。消費者金融では「年収の３分の１」という総量規制が働いておりますが、銀行のカードローンは除外されております。かつて、自己破産の元凶と見なされていた無担保ローン（キャッシング）ですが、現在では銀行が表だって債務者・債務金額を増加させている模様です。

マイナス金利、企業貸出残高の鈍化もあり、銀行としては収益源として積極的に営業している状況ではありますが、

・年収証明不要

・総量規制対象外

・身分証明書不要

といった過激な集客の為のキーワードも目に付くようになり、「やりすぎ」「目立ちすぎ」の感があります。ここで自己破産件数が増加に転じると、かつて消費者金融業界がそうであったように、批判の矛先が銀行に向かうのが目に見えると思われます。銀行の自主規制が必要な局面になってきたと感じました。

また、その隣の欄では「無担保融資を認可へ　ゆうちょ銀」とありました。こちらは少額で口座保有者が対象とのことで、多重債務になる懸念が小さいとして認可される見通しであるとの報道です。

いずれにしても、消費者の選択肢が広がるのは良いことですが、消費者サイドでも自己防衛力を高め、借り過ぎに注意する必要があります。

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