平成28年度の利息返還金(過払金)
2017/09/12 カテゴリ:nihonbashi
昨日、日本貸金業協会から送付された冊子によりますと、平成28年度(平成28年4月から平成29年3月)の大手消費者金融、事業者金融、クレジット会社が負担した過払金記載がありました。
利息返還金(キャッシュアウトしてお金が戻った金額)は、平成28年度は253,602百万と平成27年度の255,922百万と変化ありませんでした。
また、元本毀損額(約定利率では融資元金があったが、引き直すと減少した元金の額)は、平成28年度は36,134百万と平成27年度の43,108百万より減少していました。
過払金の対象債権が減少したことが要因と考えられます。また、過払金に対して元本毀損額が少ない理由は「完済顧客」からの請求が多いことを表しています。
TVCMやラジオ、インターネットで盛んに広告をしている弁護士事務所を耳にしますが、未だに高水準で過払金の問題が推移しているようです。平成18年の最高裁判所の判決から10年経過しておりますが勢いは留まるところを知らないようです。やはり認知度が十分に高まった事と、弁護士事務所のCMにより依頼するハードル(敷居)が下がった事が考えられます。また、相続が発生すると現在では被相続人に過払債権があるかを調査するようになっており、相続人からの請求が増加している事も一因であると思われます。中小規模の貸金業者は資金調達難の関係で倒産・廃業してしまいましたが、大手業者は莫大な金額を返還、毀損して生き残っていけるという事は金融事業は収益が出るということでしょうか。
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