マンション管理費・修繕積立金について
マンションを購入するにあたって、「管理費・修繕積立金」は切っても切り離せない物です。ローンが終わった後もそのマンションを手放すまで支払い続けなければならないからです。今日はこの管理費と修繕積立金について調べてみようと思います。
まず管理費ですが、マンション自体の管理や、設備の維持費に対して使われるために集められる費用です。例えば、マンションを管理する管理会社への管理委託費、管理組合の運営費、共用部分の水道、電気代、共用部分の火災、地震保険、エレベーターやその他設備の修理費等です。その他、敷地が広いマンション等では、花や木など綺麗に管理されている所もあります。その場合の植栽を維持する費用等も管理費から出る事になっているとの事です。
次に修繕積立金です。こちらは、何年に一度かの外壁の塗り替えなど建物を維持するために集められる費用です。建物は普段からメンテナンスをかかさず行っていたとしても、数年に一度、大規模修繕が必要になるので、毎月住人同士が修繕費を出し合って、将来の修繕に備えているわけです。また、予想外の事故や災害で建物のどこかが破損した時にも、修理代として修繕積立金が使われる事になります。
このように、マンションに住む場合、快適な暮らしを支えてくれるものとして、管理費と修繕積立金が必ず必要なのだという事はわかりました。しかしこの2つの費用は、マンション購入時からずっと一律ではなく、将来値上がりするという事も頭に入れておく必要があります。
管理費が上がる仕組みとしては、管理会社の変更や、掃除や管理形態の変更、駐車場の空状況によるとの事です。購入当初、管理人は巡回管理だったものが、日勤管理や常駐管理に変更され、清掃頻度が多くなれば管理会社に支払う金額が多くなるので、住人同士が出し合う管理費自体も上がるという訳です。
また、修繕積立金は管理費よりも上がる可能性が高いとされていて、その仕組みとしては、マンションでは数年に一度大規模修繕が計画されているので、その費用を貯めておく必要があるからです。契約の段階で、5年ごとに30%アップなど具体的に記載されているところもあるようです。
マンション購入後に費用を抑えたいといった理由から管理費、修繕積立金が安いところを購入しても将来値上がりする所がほとんどだと思うので、契約時の重要事項説明等できちんと把握しておく必要があります。
よく、マンションは管理が大切と言われているので、普段の管理や数年に一度の大規模修繕がしっかり行わなければ快適にマンションで暮らす事はできません。購入価格だけでなく、管理費や修繕積立金の額、どのように値上がりするのかを慎重に確認する事、また、新築だけでなく、中古マンション購入時も、今までの修繕の内容や、積立額なども確認しておく事が重要となります。