住宅サブスクリプションとは？
最近、音楽や動画配信サービス、新聞や雑誌などの電子版サービスなど色々な分野でサブスクリプションサービスというワードが使われていますが、「月額制サービス」という意味でつかわれるサブスクリプションが「住宅」でも使われるようになってきているようです。「定額制の住まい」となると、普通の賃貸物件と変わらないようにも感じますが、少し異なっているようで、賃貸物件だと、１つの物件を借りる契約をして、契約期間中はその物件に住まなくてはいけませんが、定額制の住まいとなると、賃貸契約ではなく、利用契約となるため、一定額を毎月支払っていれば、いつでもどこでも住む事が出来るというものです。
例えば、住宅サブスクリプションの大手に「HafH（ハフ）」がありますが、こちらは、「定額で世界中住み放題」をキャッチコピーとされており、東京、大阪、兵庫や静岡など日本国内からマレーシアやオーストラリアなど海外にも管理物件を保有しているので、各地を泊まり歩く事が出来るようになっています。
今のところ、私の身近な所でこのような暮らしをしている方はいませんが、住宅サブスクリプションを扱う会社も増えてきている様ですし、新しい働き方として少し前から、リモートワーク、テレワークも増えているので、会社に行かなくても仕事をする事が出来るようになっています。こうなれば、特に同じ場所に住まなくても良いという事になりますので、この仕組みにメリットを感じている人がいるというのも納得出来ます。
利用者のメリットはもちろん、不動産を所有しているオーナーにとっても期待できる点があるといいます。一番のメリットは、今まで活用方法に悩んでいたあまり流通性のない地方の物件です。都会に住んでいる方の中には、「田舎暮らしをしてみたい」といった人も多くいるようですが、実際に物件を購入したり、借りるといった思い切った行動が出来ない人がほとんだというので、そんな人達にとってはとても良いシステムであるとも思います。
住宅サブスクリプションは、一般的な暮らし方とはまだ言えないようですが、他の方と違った住み方を目指すといった方にはとても魅力的に見えているようです。世間的には「住む場所が定まっている必要がある」という考えが根本的にあるので、住宅サブスクリプション１本に絞るといった考えは今のところ難しいと思います。長く住むというよりは、休暇に民泊のような感覚で利用する、ホテル感覚に近いのかなと思いました。
