添担保と競売
2021/03/22 カテゴリ:loan
添え担保で抵当権を設定していた不動産が競売にかかりました。申立人はマンションの管理組合です。そのマンションはリゾートマンションで評価額も低いのですが、所有者が管理費の滞納を続けていた為、申立られてしまいました。
抵当権者は当社だけで、当初は申立人(管理組合)は無剰余の通知を受領し、事件の続行が難しいかと思っておりました。ところが、第一順位の当社の承諾がある場合には事件が続行されるとの事で、申立人からの依頼があり、承諾書を提出した次第です。
なんとか無事に買受人が現れ、当社にも配当がある旨の連絡がありました。第一順位の抵当権者ですので、全額かと思っておりましたが、そこはやはり手続き費用が第一順位で当社は2番目となります。そりゃそうですよね。
申立人である管理組合は手続き費用を回収する事ができます。そして買受人に対して滞納管理費を請求する事ができますので、無剰余(配当が無い)の場合でも、競売手続きで所有者を強制的に変更させるメリットがあるという事が分かりました。
添え担保は少しでも融資金額をアップさせる為のもので、気持ち的な意味合いが強いのですが、勉強になり、配当にも至った事案でした。